【崩壊スターレイル】遺物「荒海を越える船長」情報まとめ【Ver.3.3追加】

荒れ狂う海を進む船長(サムネイル)
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崩壊スターレイル(スタレ)、遺物「荒海を越える船長」の情報をまとめています。
性能や効果について詳しく知りたい方は必見です。
崩スタ攻略の参考に活用してください。

目次

遺物「荒海を越える船長」

船長の水先案内麦わら帽

船長の水先案内麦わら帽

船長の光を導くアストロラーベ

船長の光を導くアストロラーベ

船長の風を御すマント

船長の風を御すマント

船長の波歩きブーツ

船長の波歩きブーツ

荒海を越える船長
荒海を越える船長

【2セット】会心ダメージ+16%。
【4セット】
装備キャラが他の味方のスキルターゲットになった時、「助力」を1層獲得し、最大で2層累積できる。
必殺技を発動する時、「助力」を2層所持している場合、すべての「助力」を消費し、装備キャラの攻撃力+48%、1ターン継続。

ストーリー

(頭部)

岸辺の岩礁には、巨鯨のような三段櫂船の残骸が打ち上げられている。それはセイレーンを討伐するため出港した軍船であり、船は波によって海岸まで押し戻され、乗組員たちは大海原に取り残された。

「ファジェイナの勇士よ。誰でも構わぬ。どうか立ち上がってスキアナを守ってくれ!」国王は悲痛な声を上げたが、応える者はいなかった。セイレーンに立ち向かったところで屍になって海に浮かぶだけからだ。

「頑丈で大きな船と、50人の船員を用意してくれ。俺がその忌々しい怪物を討ち取ってやる!」つば広の帽子をかぶった若き船長は、そう言って人混みの前に出た。彼の帽子は真珠のように輝いており、人々の青ざめた顔を一瞬で虹色の光で染めた。その登場はまるで夜明けの海のようで、一瞬にして地平線が白み始めた。

「俺が世界一の船を造ってやる!」若き船長の気迫に惹かれた工匠たちは、誰もが自らの技術を捧げることを誓った。船体には大海原でも朽ちることのない丈夫な木材が使われ、また船首には預言の力が宿ったサーシスの巨木の一部が使われた。

「賢者の弟子よ、神々に選ばれし英雄よ、行くがいい。ファジェイナの狂乱を鎮めるのだ」3日後、船員を乗せたその軍船はスキアナから出航した。

(手部)

鉛のように重苦しい雲がマストに押し寄せ、暴風雨が軍船を浮草のように揺らし、神聖な木材で作られた甲板も荒波で激しく軋む。

「年中穏やかだったあの海域でさえ、セイレーンの悪行に染まっちまったか」若き船長は船首に立ち、眉間にしわを寄せながら遠くにある漆黒の雲をにらんだ。しかし、腕につけているアストロラーベに反応はなかった。

雷が落ち、主帆を支えるロープが音を立てて切れ、船乗りたちは混乱に陥った。だが、若き船長は怒声をあげ、漕ぎ手たちに号令に従って力を入れろと叫び、操舵手には進路を変え、山のような大波をひとつずつ回避するよう指示した。今はとにかく被害を抑え、エーグルの導きの光が輝くまでファジェイナの怒りに耐えるしかない。船長が腕を振り上げてそう叫んだ時、腕についていたコンパスが色とりどりの星光を返し始めた——

「みんな、あの光を追いかけるんだ!嵐を突き抜けるぞ!」

船乗りたちは気力を振り絞り、船の歌を高らかに歌った。軍船は刃のように波を切り裂き、黎明を目指して突き進んだ。

「もうすぐ彼女の束縛から解放されるぞ!進路を確認して備えるんだ!いくぞ!」

(胴体)

人の背丈ほどもある青銅の矢が、炎を纏ったまま霧の海に放たれた。だが、それがセイレーンの鱗に迫った瞬間、矢は粉々に砕け散った。淡い青色をした触手が体に絡みつき、斬り落とされてもなお甲板の上でのたうち、恐怖が船員たちを呑み込む。

「海の怪物の手足が空中で暴れ回り、泣きわめきながら俺の名を叫んでいた。あれは俺の航海人生で最も恐ろしい光景だった」そう話す船長の声は微かに震えていて、それが嘘ではないことを物語っていた。

巨大なセイレーンが海面に現れ、無数の触手を軍船に絡ませた。その背は移動する島のように巨大で、副船長が焼けた鉄槍を無数の鋭い牙が並ぶ口へ突き立てると、黒く生臭い血が甲板を染めた。幸いにも船員たちは間一髪で危機を逃れたが、船長が振り返った時、船尾のやぐらは巨大な触手に叩き潰されていた。その光景はまるでニカドリーの天罰の矛がクルミの殻を砕くかのようだった。千載一遇とも言える好機が訪れたその時、突撃するべきか、それとも逃げるべきか、全員が船長の決断を待っていた——

「取り舵いっぱい!漕ぎ手、全速前進!帆もすべて張れ!衝角で突っ込むぞ!」

船長のマントが荒々しく舞い踊る中、船員たちは覚悟を決めた。鋼鉄と鱗が衝突し、船の竜骨が折れ、海の怪物が悲鳴をあげる。巨体はやがて力を失い、ゆっくりと海の底へと沈んでいった。

(脚部)

どことも分からぬ海岸で、若き船長は仰向けに倒れていた。沈みゆく夕日が砕け散った岸辺に黄金の輝きを添える中、船長は遠く離れたスキアナの地をすぐそこに感じ——そして、今が人生最後の瞬間であることを悟った。

「…俺たちはファジェイナの狂気を抑え込んだんだ」。セイレーンが海底へと逃げた今、この先100年は海岸に被害が出ることはないだろう。

サーシスの巨木から削られた板が、船長に最後の問いかけをした。その板は波に乗り、いずれ彼が思いを抱くスキアナへと戻るだろう。そして、英雄の航海を伝え、多くの若者たちに海へ出る勇気を与えることになる。船長は切断されたもう半分の自分の体を見た。そこには師からもらったブーツがあった。それはいくつもの都市国家を旅する彼を支えてくれたものだが…今、その長い旅も終わろうとしている。

「故郷の皆に伝えてくれ。俺はまだステュクスを征服しないといけない。どうか悲しまないでくれ、とな」

海の風は年々スキアナの城壁を優しく撫でるようになり、セイレーンの話は子供を寝かしつけるための子守歌となった。そして、あの荒れ狂う海から奇跡的に生還した船乗りたちは、今もなお船長が波の上を歩いて帰ってくる日を待ち続けている。

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